夏休み2 中国の紳士
さてさて、美術館を出て、更に歩くと有名な神社がある。
今日は平日であるが、中国の観光客の方々が沢山いらした。
私がお参りしていると、綺麗な女性に中国語で話し掛けられた。
日本語で返事をすると、戸惑われてしまった。
ツアー客と間違われたようだ。
私は田舎の人間だが、数年前に会社の研修で東京に半年生活していた。
そこは、とある大学であった。
ある日、私がキャンパスで迷っていた際に、初老の庭師の方に声をかけると中国の方だった(Aさんとする)。
Aさんは、日本に来たばかりで、日本語が余り話せないと説明されながらも、一緒に私の目的の場所まで連れて行ってくれた。
その後も、研修中は良くAさんにお会いする事があった。
お互い会釈したり、挨拶程度の会話ができる関係になった。
Aさんは息子さんが日本の大学に通っているため、一緒に日本に来て働かれているそうだ。
Aさんはとても勤勉であった。
彼が仕事をされた場所は、他の庭師の方とは違い、枯れ葉も雑草もなく、洗練されているので、直ぐにAさんが担当した場所だと分かった。
日・中国間のマクロな視点では様々な問題あるが、私の出会ったAさんは、とても優しく勤勉な方だった。
Aさんを思うと、日本に観光に来て下さる、中国の方に中国語で挨拶できるようスキルが必要だなと反省した。